開き扉

木製建具金物アドバイザーhk/標準金物一式とは?

「標準金物一式」とは?

木製建具(WD)の開き扉に「標準金物一式」という表記がされていることがあります

木製建具図面や木製建具仕様書(WD)の「標準金物一式」、金物代の見積もりや積算の段階で、どこのメーカーが標準で、どこからどこまでが一式なのか分かりにくい方も多いと思います。以下で、一式に含まれる金物の種類、メーカー名、品番を解説していきます

ステンレス製平ギボシ丁番102×102を3枚吊

ベスト No.130平儀星丁番(ステンレス製ヘアライン仕上)カタログページ

MK S-472平義星丁番(ステンレス製ヘアライン仕上)カタログページ

アーチ No.3551DX角丁番(ステンレス製ヘアライン仕上)カタログページ

他のメーカーでも同等品がありますが、カタログページをコピーできない仕様になっているものは記載していません。上記と同等品であればメーカーや品番に特に決まりはありません。現在ではドアの高さが18020ミリを超える場合がほとんどなので丁番は3枚吊で考えます。ここでは旗丁番やフラッシュ丁番は選ばず、従来から使用されている平ギボシ丁番を選びます

平ギボシ丁番についての詳細は当ブログこちらの記事をご参照ください

美和ロック製レバーハンドルシリンダーサムターンST色セット

美和ロック U9WLA64-1 ST色マスターキー加算額を含む カタログページ

ゴールでマスターキーを組むことが一般的な地域もありますが、全国的な平均では美和ロック製が多いと思います。ハンドルデザインは64番を選びます。ここではユニットドアに組み込まれているレバーハンドルは不可、選ぶ場合は美和ロック製本締錠を追加で見ておいてください

マスターキー加算額?マスターキーって標準なの?と思われるかもしれませんが、ざっくり1台あたり@1000~2000ぐらいかかりますので、あらかじめ見込んでおいてください

レバーハンドルについての詳細は当ブログこちらの記事をご参照ください

ドアチェック

リョービ S1002P カタログページ

リョービ S22P カタログページ

ニュースター(日本ドアーチェック製)PS7002 SV色 カタログページ

ここではリョービ製ドアマンは不可です。消防検査の際に避難経路に当たるドアはストップなしのドアチェックを要求されますが、リョービ、ニュースター共に上記品番からSを抜けばストップなしの品番になります

ドアチェック?表記されてないんだけど・・・となることが多いです。こちらもあらかじめ見込んでおきましょう

ドアチェックについての詳細は当ブログこちらの記事をご参照ください

床付戸当たり

リョービRC008A(木ねじ座RC-W別途)カタログページ

ベストNO.425/NO.450カタログページ

シロクマRB-6カタログページ

ここでは公団戸当たりなどは不可です。廊下に面しているなどで取付けるのかわかりにくい場合がありますが、見積もりや積算の段階では見込んでおくようにしましょう

床付戸当たりについての詳細は当ブログこちらの記事をご参照ください

上記の4点セットがいわゆる「標準金物一式」です。ユニットドア(規格製品)を使用する場合は美和ロックとドアチェックを追加しておくようにしましょう。この段階で美和ロック(もしくはゴール)のマスターキー加算額を見込んでおきます。標準金物一式をひな型(たたき台)にして、詳細を打ち合わせていく(詰めていく)イメージでお考えいただくとイメージしやすいかと思います

木製枠でも鋼製枠でも、ピポットヒンジやコンシールドドアクローザーや、ユニオン製のレバーハンドルなどが打ち合わせが進んでから指定されることがあります。その際は「標準金物一式」とは上記の分までなので追加で金額が必要になりますと伝えてください!

hk
関東圏、関西圏での違いもあります。関西圏ではドアチェックや床付戸当たりは標準金物一式に含まないことが多いようですが、当ブログではそこまで含むものとして考えていきます

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