標準金物一式の中で、床付戸当たりについて解説します
開き扉(ドア)を開いた時に、扉やレバーハンドルを壁に直接当てないように開き角度の制限をします
特に玄関ドアなど、不特定多数の方が出入りする入り口には必ず取付けるものです。ドアチェックで開き角度を制限している場合でも、床付戸当たりがあった方が安心です。玄関ドアは主に外開きなので床付戸当たりは屋外に設置することになります。また屋内のドアにも取り付ける場合がありますが、どちらの場合も基本的には同じものを選びます
(標準金物一式)床付戸当たりの選び方(1)
一般的な床付戸当たりの材質は真鍮製(黄銅製)のホワイトブロンズです。屋外に使用するからステンレス製がいいのでは?と思いますが、ビス止めでもアンカー固定でも床付戸当たり本体に女ねじ加工が必要なのでステンレス製にできないようです。床の材質により、ビス止め座かアンカー座の2種類の固定方法を選択します。汎用品はどちらにも対応できるように両方の座が付属していることが多いです
(標準金物一式)床付戸当たりの選び方(2)
開き扉(ドア)と床(FL)の間隔(高さ)で床付戸当たりの本体寸法(高さ)を決めます。一般的には床付戸当たり本体の高さが45ミリのものを選びます。玄関ドアの場合、玄関から床付戸当たりの取付位置が一段下がっている場合があり、その場合には本体の高さが80ミリ以上あるものを選ぶこともあります(注:その場合、アンカー固定になります)
(標準金物一式)床付戸当たりの選び方(3)
屋内の場合など、床付戸当たりの色を選ぶことがあります。レバーハンドルに合わせがちですが、実際は開き扉(ドア)から離れているときに見えてくるので床の色と揃える方がキレイです
(標準金物一式)代表的な床付戸当たりの品番
リョービRC008A(木ねじ座RC-W別途)カタログページ
ベストNO.425/NO.450カタログページ
シロクマRB-6カタログページ
床付戸当たりだけではなく、開き扉(ドア)を止めるための戸当たりには沢山の種類があります。状況に応じた解決方法を以下に箇条書きにしておきます
- 公団戸当たり、丸棒戸当たり、ゴム戸当たり、マグネット戸当たりなど、戸当たりのバリエーションについて
- RC床(コンクリート床)、絨毯敷床、木床、OAフロアなど、取付ける床について
- 床付戸当たりのデザイン(意匠)のバリエーションについて
文責:木製建具金物アドバイザーhk